3日に発表された、スターダストプロモーションによる所属する春名真依さん(アイドルグループ・たこやきレインボー[通称:たこ虹]のメンバー)への活動自粛という処分について、作家でタレントの乙武洋匡さんが「やりすぎ」「別問題」との考えを示した。
たこ虹メンバーの春名さんは、1月23日にグループの公式YouTubeチャンネル『たこやきレインボーofficial』の生配信『たこ虹の家にいるTVリターンズ#26』にて、「魑魅魍魎」の漢字を勘違いや無知により「えたひにん」と言ってしまっていた。(正しくは「ちみもうりょう」)
あらゆる差別は根絶されるべきだが
この件について乙武さんは「もちろん、メディアを通じて何がしかを発信する立場ということを考えると、もっと知識を豊かにしていき、不意に差別的な内容を口にしないように学習する必要はあるだろう」という旨を指摘。
そして、「同和問題を含むあらゆる差別は根絶されるべきだとも思う。差別は決して許されるものではない。私のこの20年間の活動を見てもらえれば、私の差別に対する姿勢はご理解いただけると思う」ともしたうえで、「今回の春名さんの発言は、“言い間違い”や“無知”といった国語力の問題であり、相手を貶めよう、あるいは皮肉を言ってやろうなどの悪意をもって差別用語を用いたものではないため、これで活動自粛にするというのは、やりすぎなのではないか」との発言をしていた。
知らなかった、理解していなかったでは済まされない問題は、社会に出ればごまんと存在する。
だが、国語力の不足、あるいは一時的な勘違いでこうも重い処分を受けなければならないものだろうか。
考えさせられる今回の報道だった。
(文/木村未来)