「日経エンタテインメント！」（日経BP社）や「週刊文春」（文藝春秋）などが毎年発表している、好きな芸人ランキングで3年連続で1位に輝いている、お笑いコンビ・サンドウィッチマン。
その人柄の良さがにじみ出ている芸風はもちろんのこと、コンビ仲の良さもしばしば各メディアで報じられている。
そんな高い評価を受けるサンドウィッチマンのツッコミ・伊達みきおさんの人間性を如実に表すエピソードを紹介したい。
感謝と思いやり
昨年11月18日、伊達さんは自身のブログを更新し「友達の死…。」とのタイトルで小学校時代からの友人への思いを綴っていた。
「きのう、小学校からの友達が亡くなった。ここまで親しい友達が亡くなったのは、人生で初めてかな…」と切り出されたその文章には……。
実家が近所で小さい頃からよく遊び、成人してからも色んな経験を一緒にしてきた友人への「お金がない僕に、沢山ご馳走してくれた」「初めてテレビに出た時も喜んで電話くれた」といったエピソードから見える感謝、そして友人の家族への「就職してる立派な彼の息子から連絡があった」「落ち着いたら、お前はいないけど…お前の家族連れてまたすき焼き食いに行ってくるよ」といった思いやりの言葉で溢れている。
そして、2日に「NEWSポストセブン」（小学館）が「コロナで危篤だったハチミツ二郎、妻励ましてくれたサンド伊達に感謝」との見出しで配信した記事でも、伊達さんが緊急入院し8日間意識不明となっていたハチミツ二郎さん本人へはもちろんのこと、ハチミツさんの妻へも連日励ましのメールをしていたことが綴られている。
当然ながら芸人の世界は、人柄がいいだけで売れるような世界ではないだろう。
サンドウィッチマンの2人が今のポジションにたどり着くまでに、人並み外れた努力、研鑽を積み重ねてきたであろうことは疑いようがない。
実力と人柄の両方が揃っているからこそ、今の彼らの圧倒的人気につながっているのだと思う。
きっと、優しさや思いやりに溢れたサンドウィッチマンの笑いが、これからも多くの人に笑顔をもたらしてくれることだろう。
（文／中野慎二郎）