1月27日に、「第44回日本アカデミー賞」の優秀賞が発表された。
そこには、対象期間内に公開された『天外者』(配給:ギグリーボックス)や『天外者』で主演した三浦春馬さんの名前はなかった。
それぞれ5作品、5人が選ばれる優秀作品賞や優秀主演男優賞に名前がなかったのだ。
大きな違和感
「12月11日に封切られた『天外者』は、小規模の映画館、あるいは大規模の映画館でも小さめのスクリーンで当初は上映されていました。
ですが、三浦さんが注いだ尋常ではない情熱が多くの人の心を打ち、『追加上映』が相次ぎ、劇場によってはいったん終了しながら『再上映』に踏み切る、小規模だったスクリーンから大規模のスクリーンに変更するなどの対応も続々出てきました。
2月に入ってから上映開始を予定している劇場も多数ありますし、現時点で最も遅い上映開始は『宝塚シネ・ピピア』での3月12日からとなっています。
上映開始から3ヶ月後のタイミングでも上映を開始する劇場があるというのは、それだけ『天外者』と三浦さんを支持している人が大勢いらっしゃることの証明ではないかと。
それにもかかわらず、『天外者』も三浦さんも日本アカデミー賞から見れば優秀な5作品、5人に値しないとの判断を下されたわけですからね。
プロが選出する賞ですから、素人の外野がとやかく言っても仕方ないのかもしれませんが、個人的には大きな違和感しかありませんよ。
優秀賞が発表された直後、1月27日の朝には『天外者』で三浦さんと共演している、トーマス・グラバー役のロバート・アンダーソンさんが『三浦さんはオスカーに値するのに、なぜだ!?』という主旨の発言をツイッターでしています。
ですが、三浦翔平さんなど他の日本人の共演者や、三浦さんをよく知る芸能界の友人らからは異を唱える声が聞こえてきません。
色々と思うところがあっても発言できない、複雑な事情があるのでしょうかね……」(メディア記者)
日本アカデミー賞には一般のファンの投票によって選ばれる「話題賞」が“作品”“俳優”でそれぞれ設けられている。投票期限は2月5日だ。
「話題賞」の行方と、三浦さんや『天外者』の不選出について新たに声を上げる人がいるのかについて引き続き注目していきたい。
(文/窪田翔吾)