権利取得まで1軍登録「あと17日」と迫っていた、山川穂高選手のFA権。
西武ライオンズが「無期限の公式試合出場停止」処分を科したことで、今季中の取得は絶望的と見られていた。
しかし、山川は強制性交疑惑について「週刊文春」(文藝春秋)に報じられ1軍登録を抹消された5月12日よりも以前の4月10日に、右ふくらはぎの強い張りで登録を抹消され同月27日に再登録されるまでの17日間を2軍で過ごしていた。
この期間については「故障者特例措置制度(故障による登録抹消中の期間が1軍登録日数として加算される制度)」が適用される見込みであることを、西武の渡辺久信GMが5日のオリックス戦の前に表明。
これによって一転、山川が今季中にFA権を取得できる可能性が極めて高くなった。
ただ、同制度は所属球団がNPBに申請をして初めて成立するもの。山川の騒動に対するペナルティとして申請を見送ることも西武はできた。
そうはしなかったというところからは、「どうぞ出て行ってください」という西武の山川に対する本音が透けて見える。
一方で、山川、そして獲得に動いた球団へも世間から厳しい視線・声が集まることは必至な状況だけに、山川が取得したFA権を今オフに行使するのかどうかも先が読めない。
今オフの山川の動向に多方面から注目が集まりそうだ。
(文/樋口健太郎)