ジャニーズ事務所が設置した「再発防止特別チーム」が8月29日、同事務所の創業者で前社長・ジャニー喜多川さんによる性加害問題について調査報告書と再発防止策の提言書を公表。
藤島ジュリー景子社長の「辞任」を求めるなどかなり踏み込んだ内容だったことで、同問題は新局面に突入。
溜まりに溜まった“膿”を出し切る流れに期待が高まったのだが…。
「ジャニー氏の人類史上最悪レベルの児童・少年を相手にした性加害、これを許し加担していた側面もあるジュリー氏。
喜多川・藤島一族がその責任を十分に果たさなければいけないのは当然のことでしょう。
ただ、それと同時に、やはり沈黙し続けたメディアの責任も非常に大きく『指摘を重く受け止める』だけでなく、いかにして沈黙を続けるに至ったのか、社内で追及すべきという声が上がらなかったとは到底考えづらく、上がった声をどの立場の人間が封殺していたのかなどを詳らかにする必要がありますよね。
そして、それ以上に重要なポイントでありながら、ジャニーズサイドもメディア側もノータッチで済ませているのが、現役タレントによる性加害問題でしょう。
東山紀之さんは、6月14日にジャニーズのバックダンサーをしていたという人物から『よく東山さんに飲みに連れて行ってもらいました。いつも冗談で“お前もジャニーさんにやられてこい”って言ってた』と性加害に加担していたことが窺われる発言を告発されています。
それから、アイドルグループ『なにわ男子』の大西流星さんは、昨年末より複数の元ジャニーズJr.に性加害を告発されています。
それにもかかわらず、東山さんの件も大西さんの件も、これまでのところ触れるメディアは皆無ですから、本気で性加害問題に向き合う気があるのか疑わしいところですよ」(メディアコメンテーター)
7日にはジュリー社長が辞任、新社長について発表があるのではないかと言われているが、ただ首を挿げ替えただけにならぬよう、東山さんや大西さんの件をうやむやに済まされぬよう、我々は注意深く見ていく必要がある。
(文/福田優太郎)