堺雅人×阿部寛『VIVANT』へのいい加減な「酷評」で視聴者が日刊ゲンダイに猛反発 | The Audience
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堺雅人×阿部寛『VIVANT』へのいい加減な「酷評」で視聴者が日刊ゲンダイに猛反発

ドラマ『VIVANT』公式サイトより

 「日刊ゲンダイ」が8日打った記事に多くの反発が集まっている。

 顰蹙(ひんしゅく)を買っているのは《TBS「VIVANT」の憂鬱 制作費「1話1億円」も視聴率チョボチョボ…局内からはバッシングも》のタイトルで書かれた記事。
 
 堺雅人さん主演、阿部寛さん、二階堂ふみさん、松坂桃李さん、役所広司さんらが共演の日曜劇場『VIVANT』は、第1話で11.5%、第2話で11.9%と放送開始前の評判からみるとやや物足りない世帯視聴率を記録したものの、第3話で13.8%、第4話で13.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と高視聴率を連発。
 
 札幌地区では、第3話で14.2%、第4話で17.3%と非常に高い数字を叩き出した。
 
 ゲンダイの文中には「制作費とキャスティングを考えたら今の2倍以上の数字が欲しいところ」とあるが、見逃し配信が充実したこのところのドラマ事情的に20%後半や30%超えは現実的でないだろう。

『VIVANT』では第1話から見逃し配信

 そもそも比較対象としている『半沢直樹』の場合は、シーズン2のときも最終話直前まで見逃し配信を行わないというやり方をしてリアルタイムの視聴率を稼いでいた。

 一方で『VIVANT』では第1話から見逃し配信をしっかり行っている。「解説放送版」という目の不自由な方などにも伝わりやすいバージョンまで用意している配慮の深さもある。
 
 その結果、第1話の無料配信総再生数はTBS史上最高となる400万回超えを達成した。
 
 つまり、TBSとしても視聴率に頑なにこだわるのではなく、配信での視聴を受け入れる体制を『VIVANT』の場合とっていたワケだ。
 
 したがって、現在の視聴率は十分に期待に応えているものと言えるし、TVerでのお気に入り登録者数が他を圧倒する130万人超に到達していることや、オリコン発表のドラマ満足度ランキングでも他を圧倒してほぼ満点評価を得ていることから、ゲンダイが書いている「TBSの幹部局員がVIVANTの現状にため息を漏らしている」なんてことは現実に則しているとは考えづらい。

多分なフィクションで肉付けした記事は時代遅れ

 記事の読者からは「えっ、めっちゃ面白いよ!ここ最近のドラマでは1番面白い」「近年稀に見る、久々に次の日曜が待ち遠しくなる連続ドラマです」「今原作ありきのドラマばっかな中これはオリジナル脚本で骨太のドラマでめちゃくちゃ面白く拝見してます!」と、記事内容に反発する声がほとんどであることからも、ゲンダイの記事の「いい加減さ」が際立っている。
 
 ごく一部の事実に、多分なフィクションを肉付けし、さも全体が事実であるかのように記事を出す。そんなやり方は、もう通用しない時代になっているのだ。
 
(文/木暮雅人)