7月2日に札幌・すすきのの“ホテル レッツすすきの(HOTEL LET'S SUSUKINO ※旧 ラ・メール ヴィラ)”客室内で、首を切断され頭部がない状態の男性遺体が見つかり、死体遺棄や死体損壊などの容疑で田村瑠奈容疑者、その父親で精神科医の田村修容疑者、その母親・田村浩子容疑者の3人が逮捕された事件。
8月1日、捜査関係者などの話で、ホテル客室内で男性が刃物で襲われ殺害される様子が動画で撮影されていたことが分かったのに続き、8月2日にも新たに、容疑者の自宅で切断された頭部に瑠奈容疑者が触る様子の動画が見つかったことが分かった。
被害者とともにホテルに入室したのは、田村一家のうち瑠奈容疑者だけとみられており、自ずとホテルの動画については、撮影していたのも瑠奈容疑者だったとみられる。
一方で、自宅での動画については、解析の結果、瑠奈容疑者以外の人物は写っていなかったといい、両親が動画を把握していたのか、撮影に関与した可能性を含め調べているという。
犯行前から犯行直後までの緻密で綿密な計画性、それとは真逆とも言える犯行後の証拠の取り扱いなどにおける杜撰さの数々。
修容疑者が精神科医ということもあり、計画性と杜撰さのアンバランスは、あえて瑠奈容疑者の精神の不安定さを印象づけるための計画なのではないかとの見方も出ており、今後の捜査の行方が注目される。
(文/福島秀明)