シンガーソングライターの山下達郎さんが9日、自身がパーソナリティを務めるラジオ『山下達郎の楽天カード サンデー・ソングブック』（Tokyo FM）に出演。
音楽プロデューサーの松尾潔さんが今月1日、山下さんの所属するスマイルカンパニーを中途での契約解除となったことをめぐり、ツイッターで「15年間在籍したスマイルカンパニーとのマネージメント契約が中途で終了になりました。私がメディアでジャニーズ事務所と藤島ジュリー景子社長に言及したのが理由です。私をスマイルに誘ってくださった山下達郎さんも会社方針に賛成とのこと、残念です。今までのサポートに感謝します。バイバイ！」と発言。
これにより「ジャニーズ忖度がえげつない」「山下達郎は性加害を容認するのか」などの声が噴出している状況を受け、山下さんは私見を述べた。
まず、松尾さんがこれまでに「山下達郎さんに誘われる形でスマイルカンパニーと契約をした。当初は1年だけのつもりだったが、達郎さんと竹内まりやさんご夫妻へのリスペクトをもって、15年間に渡り契約を毎年更新し続けた」旨のコメントをしていたのに対し、山下さんは「そもそも彼とは長い間会っておりません、年にメールが数通という関係です」と宣言。
松尾さんがスマイルカンパニー社長から契約解除を突き付けられた後、「達郎さん夫妻は本当にこんな形での契約解除に“同意”しているのか」と疑問を持ち、弁護士を通じて山下さんの代理人弁護士へ事実確認を行い「そうである」との回答をもらったと、かなり丁寧に時系列を追って説明していたのに対し、山下さんは「松尾氏との契約終了についてはですね、事務所の社長の判断に委ねる形で行われました。松尾氏と私は直接話をしておりませんし、私が社長に対して契約終了を促したこともありません」と、自身が契約解除に同意した事実をどうにか歪曲しようとする作為に満ちた言葉を残した。
また、ジャニーズ事務所の性加害問題については「ジャニーズ事務所の内部事情など、まったく預かり知らぬことですし、まして性加害の事実について、私が知る術が全くありません」と発言。ジャニーズと家族ぐるみの付き合いをしていながら、何一つ知らなかったと言い切ったのである。
結果として、山下さんの発言を額面通りに受け取るリスナーはごくごく少数。「松尾潔さんの告発の時点でおおかたそう思ってましたけど、今日の山下達郎さんの無様な言い訳を聞いて、2度と山下さんの音楽に触れたくないと強く感じました」など、山下さんに対するネガティブなコメントがネットに溢れる状況となっている。
（文／福田優太郎）