音楽の聖地として多くのファンとアーティストに愛された東京・中野サンプラザが2日、再開発のためその歴史に幕を閉じた。
50年の歴史のフィナーレに向けて、5月から2ヶ月に渡り開かれた音楽イベント「さよなら中野サンプラザ音楽祭」には、奥田民生さんやサンボマスター×銀杏BOYZといった豪華アーティストが出演。
最終日となった2日は、山下達郎さんが登場。18都市39公演のツアーも兼ねたステージには多くのファンが駆けつけたのだが……。
「6月末までは、山下達郎さんがグランドフィナーレを飾ることを好意的に見るファンが多かったんですけどね。
1日に、山下さんと同じ芸能事務所スマイルカンパニーに所属していた、音楽プロデューサーの松尾潔さんがツイッターで『15年間在籍したスマイルカンパニーとのマネージメント契約が中途で終了になりました。私がメディアでジャニーズ事務所と藤島ジュリー景子社長に言及したのが理由です。私をスマイルに誘ってくださった山下達郎さんも会社方針に賛成とのこと、残念です。今までのサポートに感謝します。バイバイ！』と、ジャニーズ性加害問題への批判により不当とも言えるような形での契約解除を受けたことを告白。
この事務所決定に山下さんも賛同しているということで、『もう山下達郎の曲は聴きたくない』『ジャニーズと関係が深いのはある程度仕方ないとしても、15年も所属してきた松尾さんをこんな形でクビにしたのは納得いきません。山下達郎さんも竹内まりやさんも、今後はもう応援できません』『山下達郎はジャニ忖度爺』など、多くの批判的な声が集まる事態へと発展しています」（メディアコメンテーター）
思わぬ形で最後の花道に泥を塗られた中野サンプラザだが、2029年頃に「NAKANOサンプラザシティ」として生まれ変わることが予定されている。
（文／猫山恭輔）