ジャニーズ事務所の創業者で先代社長・ジャニー喜多川さんによる性加害問題について、日本ホールディングス（HD）の福田博之・上席執行役員が29日、定時株主総会で見解を示した。
29日、東京都新宿区の京王プラザにて日本テレビHDの定時株主総会が行われた。
株主からは、数十年に渡り数千人とも言われる被害者を生み出してきたと言われている「ジャニーズ性加害問題」に関連して、「『24時間テレビ』メインパーソナリティのなにわ男子・大西流星さんも性加害をしたとの報道がある」との質問が上がった。
これに、福田さんは「性暴力はあってはならない」とのスタンスを表明したうえで「現在進行中の再発防止チームによる報告を注視したい。（大西さんに関する報道があることは）今後の参考にする」旨を述べた。
再発防止チームは、大西さんの件にはこれまで言及しておらず、特に調査を行っていない可能性が高い。
ただ注視する、見守るのではなく、積極的に再発防止チームへ「大西さんの件も十分な調査をしてほしい」と申し入れるなどの姿勢を取らなければ、結局はジャニー喜多川さんの性加害を放置してきたこれまでと何も変わらないのではないだろうか。
（文／福田優太郎）