2着スルーセブンシーズとはわずかにクビ差。それでも、進路取りを考えればイクイノックスが世界王者としての圧倒的な力を見せつけたと言える。
JRA春のグランプリレース宝塚記念(G1・阪神2200メートル)の結果は、多くの競馬ファンに衝撃を与えるものだったに違いない。
これで2023年上半期の競馬が終了したワケだが、上半期の競馬における衝撃的なニュースと言えば、若手騎手6人が調整ルームでの通信機器利用により30日間の騎乗停止処分を受けたことも挙げられる。
今村聖奈、永島まなみ、古川奈穂、河原田菜々、小林美駒、角田大河。以上6騎手は、11日までで騎乗停止期間を満了。17日からJRAのレースに揃って復帰。
18日に、今村、永島、古川が復帰後初白星を挙げると、25日に角田、河原田も復帰後の初勝利を飾った。
これで、復帰からいまだ勝利を手にできていないのは小林ただ1人となった。
他の5騎手に比べ、ここまで乗鞍が少なく、その分、勝利へのハードルは高いように思える小林だが、7月1日からの夏競馬で「出遅れ」を取り戻す復帰後初白星を挙げ、デビューイヤーそして来年以降に向けて大きくステップアップしてくれることに期待したい。
(文/樋口健太郎)