山川穂高だけじゃない!選手会が「呆れた感覚」で被害者、ファン、親会社の感情逆撫で「プロ野球終了」へ | The Audience
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山川穂高だけじゃない!選手会が「呆れた感覚」で被害者、ファン、親会社の感情逆撫で「プロ野球終了」へ

山川穂高だけじゃない!選手会が「呆れた感覚」で被害者、ファン、親会社の感情逆撫で「プロ野球終了」へ
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 知人女性に対する強制性交の疑いで5月23日に書類送検された西武ライオンズの山川穂高選手。

 西武の本拠地であるベルーナドームや、西武鉄道や西武百貨店など各地に掲載・設置されていた山川選手関連のポスター等はいずれも撤去され、検察の判断が出次第、山川選手は契約解除になる可能性が高いと見られている。
 
 5月11日に「文春オンライン」(文藝春秋)が疑惑を報じ、翌12日に出場選手登録を抹消された山川選手は以来3軍の練習にのみ参加可、1~3軍を通じ試合出場は禁止という状態。
 
 ファンを含め世間からは、西武の下したこの判断に「妥当」「甘い。即刻解雇でもいい」という声こそあれ「すぐに試合に出してあげて」といった声はほとんどない状況だ。
 
 しかし、12日の「zakzak by夕刊フジ」によると、プロ野球選手会の森忠仁事務局長は「起訴、不起訴の判断が下るまでは球団側も謹慎などの処分を下すことは難しいことは理解できる」としつつ、「検察の結論がいつ出るのかは全く分からない。疑いの段階でこのまま試合に出られない状態でいいものか」と問題視。
 
 「本人とも連絡を取っているが、試合に出たくないなんてことはない。このまま試合にも出られず球団と契約解除となれば、地位確認の法廷闘争もあり得る」と警告。善後策として「大リーグのDV規定のように、コミッショナーが司法手続きの終了までは処分を停止して、試合出場を許可することも考えるべきでは」と提案したという。
 
 強制性交で起訴されるか不起訴となるかは決まっていないものの、妻子ある身で一方的な好意により知人女性に執着し、同意の有無が不明瞭なまま行為に及びケガをさせた。そんな山川選手を選手会が守ろうとしている。
 
 選手会の浮世離れした感覚は、もともと処罰感情が強いと伝えられている被害女性、とんでもないスキャンダルにより危機を迎えている西武ホールディングスの感情を逆撫でするものであり、事態を悪化させることはあっても好転させることはないだろう。
 
 WBC侍ジャパンの活躍により人気を取り戻すかに見えたプロ野球だが、山川選手のスキャンダルで大きなダメージを負い、選手会の呆れた姿勢によってそのダメージをさらに拡大しようとしているようだ。ともすれば、プロ野球そのものの存亡に関わる事態へと発展しかねない。
 
 なお、現在、DeNAベイスターズでプレーするトレバー・バウアー投手を例に見てみると、バウアー投手は2021年にDV疑惑で告発されるとシーズン途中の7月から制限リスト入りしそのままシーズン終了。2022年シーズンに324試合の出場停止処分を科され、後に不起訴となったことを受け処分期間は194試合に軽減された。つまり、告発されてから1度もMLBおよび下部組織の試合に出場できていないのだ。
 
 また、バウアー投手は結婚しておらず独身である。
 
(文/中牟田晃)