俳優の谷原章介さんが12日、自身がMCを務める『めざまし8』(フジテレビ系)に出演。
番組が、前週金曜日(9日)の放送で、モデルでプロポーカープレーヤーの“ななちゃら”こと實近菜那さんが、東京・恵比寿でベビーカーを押して歩いていたところ、見知らぬ年配男性に後ろからベビーカーめがけてぶつかってこられた事件について、誤解を与える報道をしていたことを訂正しお詫びした後、谷原さんは意味不明な“不敵な笑み”を浮かべつつ「取材に応じてくださったななちゃらさん、申し訳ありませんでした。番組は引き続き取材を尽くして、客観的な放送に努めていきたいと思います」と語った。
これまでの経緯は以下のとおり。
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7日、實近さんがツイッターにて「歩いてたら、邪魔だ!ってわざとベビーカーにぶつかってこられた」と、年配の男性に赤ちゃんの乗っているベビーカーを揺らされ恫喝される様子の動画を添え投稿。
この投稿がネットニュースなどで拡散。
9日朝の『めざまし8』でもこのニュースに触れていたが、見出しが「ベビーカーぶつかった男性怒り」となっているなど、實近さん側に過失があるかのように報道。
同番組を見て勘違いした人から實近さんに対し批判的な声がいくつも届く事態に発展。
實近さんがフジテレビに「報道が事実と異なる」と連絡したところ、担当者から謝罪があり、12日の『めざまし8』で「先週金曜日の放送で、ベビーカーを押していた女性がトラブルに巻き込まれたニュースをお伝えしました。その際『男性とベビーカーがぶつかった』とお伝えしましたが、この女性によりますと、男性がぶつかってきたという事です。訂正して、お詫びいたします」との文言で訂正・お詫びを行う旨の説明があったという。
實近さんは9日のうちに、提示された文言では納得できない旨を連絡していたが、番組側はこの連絡に対し週明けまでリアクションをしないままになっていた。
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そもそも、本来であれば番組冒頭で訂正とお詫びをすべきところだろうが、『めざまし8』がこの件について触れたのは、番組開始から1時間近くが経過してからだった。
そのため「番組冒頭だと、出勤前の会社員などより多くの人が見ているから、あえてその時間を避けて、できるだけバッシングが広がりづらいようにしたのではないか」との指摘も出ている。
フジテレビはどこまで不誠実な対応を尽くすつもりなのだろうか。
(文/永野正道)