4日の阪神競馬12R騎乗後、調整ルーム内の備品(洗面台の戸棚、テレビのリモコン、ゴミ箱)を損壊し、24~25日の2日間において騎乗停止処分を受けることとなった日本中央競馬会(JRA)の吉田隼人騎手(美浦・フリー)。
吉田騎手は「自身の騎乗を含めたさまざまな不満、いら立ちが抑え切れなかった」と、モノに当たってしまった経緯を話していた。
そんな吉田騎手は10日、この日から開幕となった函館競馬場で6鞍に騎乗。
1Rで12番人気エルフォルクを6着に持ってくると、4Rでは4番人気ヨシノクラウンを2着に好走させた。
そして、最終Rでは8番人気ディサイドを4角までラチ沿いの経済コースを走らせ、直線では狭いところから突き抜けさせるという抜群の騎乗をみせ、見事に勝利へと導いた。
「5月20日の東京9R以降、勝利から遠ざかっていましたので、実に3週間ぶりの勝利となりましたね。
モノにあたったのは決して褒められたものではありませんけど、結果的にストレスを発散して、騎乗停止処分を受けたことで冷静になれたのが良かったのかもしれません」(スポーツコメンテーター)
吉田騎手は11日も、カイザーメランジェで出走予定のメイン「函館スプリントS(G3)」を含め、函館競馬場で6鞍に騎乗予定となっている。
(文/樋口健太郎)