2014年のスプリンターズSをスノードラゴン、2016年のチャンピオンズCをサウンドトゥルーで制し日本中央競馬会(JRA)のG1通算2勝を挙げている、現役の中堅ジョッキー・大野拓弥さん。
拓弥さんの父で、JRAの馬主でもあり会社経営者の大野裕容疑者が5日、競走馬の共同購入費を水増しして詐取したとして、警視庁新宿署に詐欺容疑で書類送検された。
大野裕容疑者は6日、自身のツイッターを更新。
「契約書の作成は信頼していた方から『出張などの諸々の経費代など馬代に上乗せしてもおかしくないのでは』と提案され全く不法な行為と意識することなく行ってしまいました」と、自身に「騙すつもりはなかった」と主張。
また、「一昨年の暮れ、美浦の調教師などに私が逮捕されると広まり、昨年の6月には私宛に送られた内容証明のコピーが預託先の幾つかの厩舎に送られ(1頭は厩舎を移動)今年の初めには告訴状のコピーが数人の調教師に送られていました」と、自身も被害者であるかのようなニュアンスで綴っている。
警視庁が起訴を求める「厳重処分」の意見書をつけて検察へ書類送検している以上、大野裕容疑者が起訴される可能性は高く、主張したいことがあればツイッターではなく検察官に訴えるべきだろう。
ファンや詐欺の被害者からは「ツイッターをやっている場合か」と呆れの声が聞こえてきている。
(文/豊田武志)