24日、「文春オンライン」(文藝春秋)が、ポスティングシステムによるメジャー移籍を目指したものの、条件などがまとまらず巨人残留を決めた菅野智之投手について“「嫌です。答えません」巨人・菅野智之“怒りの会見”の裏に、先輩投手からの批判”という記事を配信した。
記事には、移籍が叶わなかった直後の10日のオンライン会見にて菅野投手が「どこが納得できなかったのか」との質問に対し「嫌です。答えません」と不機嫌な態度で語ったこと、それ以外にも「これ必要?」などと応じるなどした場面があったこと、後に球団広報が「あれはあくまで冗談。使わないで」と釈明していたことなどが綴られている。
『とてもダサい』『何がしたいの?』
巨人の先輩投手でもありメジャーリーグでセットアッパー、ストッパーとして何年も活躍した上原浩治さんがコラムで「智之がこのタイミングでメジャーに本気で行きたいか、どうか。ポスティング=オファーがくれば、どんな状況でも、条件でも移籍をする。その覚悟は必要だ」との指摘に対してなのか「どんな条件でも行けという意見もありますが、それはその人の見解」「僕の人生なので」などと憤っていたことも記されているのだが……。
「ネット上での意見は、菅野投手に対して否定的なものが多いですね。
『上原みたいに向こうでやるのがどれほど大変か分かってる立場になれば、覚悟みたいなのが欠けていると映ったのでは?上原からしたら菅野のことを思って言ったと思うが、それに反発するとか、菅野は器が小さい』『とてもダサい』『何がしたいの?』『わがまま坊ちゃんは、ずっとぬくぬくしてろよ』など、かなり辛辣な内容となっています。
菅野投手が自分で仰っていたように、自分の人生ですから自分で決めて何も問題ないですし、むしろそうすべきでしょう。
ただ、菅野投手への思いやりや、ポスティングシステムができた経緯や存在意義なども総合的に考えたうえでの上原さんの言葉。
これに対する反発ではないかと思われる菅野投手のコメントは感心しないですね。
さすがにネット上での過激な批判はいかがなものかと思いますが、文春さんが報じた内容が事実であれば、ある程度非難を受けるのも致し方ないのかなとも感じましたよ。
そして、今回のように「破格の条件でなければ契約しない」というポスティングシステムの使い方がまかり通るようであれば、FAを待たずにどうしても移籍したい選手のために設けられたポスティングシステムが廃止になっていく可能性もなきにしもあらずですからね」(メディア記者)
少なくとも、菅野投手はもう多くを語らず、今シーズンの成績で批判的な意見を封じられるよう集中した方がよさそうだ。
(文/有村和巳)