26日、フジテレビの定例会見が東京・台場の同局で行われ、ジャニーズ事務所の故・ジャニー喜多川前社長による性加害問題に関してコメントした。
港浩一社長は「性加害が決して許されることがないのは当然のこと」と断じた。
大多亮専務は「所属タレントの方々に問題があったわけでございませんので、番組について変えたり、それによって何か変更する予定はない」と、今後の同事務所所属タレントの起用方針を明かした。
「前日の25日にキー局で最初に、テレビ東京がジャニーズの性加害問題に対する見解を表明していました。
『一般論として言えば性加害は許されることではありません』『ジャニーズに所属するタレントさんに罪や問題があるわけではないと思いますので、彼らは被害者かもしれないわけでして、そこまで制約を加えるのはいかがなものかなと思います』といったもので、26日のフジのお考え表明は、これと足並みをそろえたと言いますか、事前にキー局幹部でどういう方向性で行くのかを話し合ったんじゃないかという印象ですね。
そして、両局が平然と『タレントに問題はない』と言い切っていることには疑問を禁じ得ません。
ジャニー喜多川さんが相当に卑劣だったことは言うまでもありませんが、ローティーンの後輩らへ対し性加害をしていた疑惑は、人気ジャニーズアイドルグループ“なにわ男子”の大西流星さんも一部で指摘されています。
他にもこうした事例が潜んでいる可能性は、その特異な事務所環境を考えれば十分にあるのではないかと。
ろくに調べもしないうちに、問題ナシと判断するのは、結局のところ問題の重大性を認識していないのだろうなと感じます。『大噓つき』『怠慢』と非難されても仕方ないでしょう」(メディアコメンテーター)
テレビ東京もフジテレビも何をもって「問題がない」と判断しているのだろうか。
(文/福田優太郎)