昨年11月、東京・港区のホテルで20代の知人女性に乱暴したとして、警視庁がプロ野球・西武ライオンズの山川穂高選手を強制性交の疑いで23日朝、書類送検した。
書類送検を受け、「RONSPO」に元巨人V9戦士で西武ライオンズ初優勝時の監督でもある広岡達朗さんがコメントを寄せたのだが、これが大きな物議を呼んでいる。
広岡さんは「男女の間の話だけに、何があったかよくわからないが、書類送検されたということは、一線を越えてしまったことは事実なのだろう。少年たちに夢を与える立場にあり、西武の顔でもある山川が起こした事件の社会的な影響はあまりにも大きい。家族を持つ人間がやってはならないことをしてしまった。解雇処分は免れないだろう。ただ彼は球界の宝。あれだけボールを遠くへ飛ばす才能を持った選手は、そうはいない。失望したファンや被害者の神経をさかなでするつもりは毛頭ないが、禊を済ませた後に、なんとかできるだけ早く球界復帰できる道筋だけは残してあげてもらいたい。問題を起こした選手を取ってくれる球団があるかわからないが、彼もさすがに二度とこういう問題は起こさないと思う」と同サイトでコメント。
このコメントに対し「この段階で球界の宝だから野球界の復帰できる道を残して欲しいというのは、あまりにも被害者への配慮が欠ける発言と思う。早くも禊などという言葉が出るのも非常識だ」「ボールを遠くへ飛ばす才能を持っていれば何でも許されるのかね?」「昭和の男尊女卑まる出し」「被害者の身体と心の傷をずいぶんと浅く見てる」「そもそも加害者が何一つ罰されていない段階で、被害者ほったらかしで加害者の就職保証をとか、これ広岡達朗氏によるセカンドレイプみたいなもんだろ」など、多くの批判の声があがっている。
広岡さんが根底に持っている感覚こそが、今回の山川選手のようなトラブルを招く温床となっているのではないだろうか。
(文/樋口健太郎)