西武ライオンズの主砲として3度のホームラン王、昨年は打点王との2冠に輝き、その実績が評価されて今春のWBC日本代表に選出。
侍ジャパンの貴重な代打、あるいはムードメーカーとして活躍した山川穂高選手に、強制わいせつ致傷疑惑が報じられた。
被害女性が負った怪我の具合や、事件当日の詳細については11日の「文春オンライン」(文藝春秋)をご確認いただきたいが…。
事件が起こったのは昨年11月のことで、女性は事件数日後には警察に被害届を提出していたようだ。
その後、どの時点で警察が被害届を正式に受理し、山川選手への取り調べが必要と判断したのかは判然としないものの、山川選手が警視庁に呼び出され事情聴取を受けたのはWBCが終わった直後だったという。
「日本のプロ野球開幕の1週間前頃に山川選手は事情聴取を受けたということですから、おそらくその直後に、弁護士に相談したり球団へ報告したりしたのだと思われます。
状況から鑑みて、いずれ大々的に報じられることは確実だったでしょうから、球団は選手や監督・コーチらにこの件を開幕前に共有していた可能性が高いのではないかと思いますね。
当然、この件で山川選手のことをあからさまに敬遠するような選手はいないでしょうけど、内心よく思ってない選手がかなりの数いることは想像に難くありません。
西武の今季の戦いぶりをみていくと、それがかなり如実に現れているように感じます。
開幕から山川選手がふくらはぎのコンディション不良で離脱するまで、西武は4勝3敗。この間の総得点は18で1試合平均2.57点でした。
山川選手が不在だった期間、西武は9勝8敗。この期間の総得点は59で1試合平均3.47点でした。
そして、5月2日に山川選手が復帰して以降の西武は2勝7敗。山川選手が復帰後の総得点は16で1試合平均1.78点でした」(メディアコメンテーター)
投手陣への影響はそこまで大きくないかもしれないが、山川選手とともに打線を形成している野手陣の「嫌悪感」「呆れっぷり」「戦意喪失」は相当なものがあるのではないだろうか。
(文/有村和巳)
~ライター略歴~
静岡県出身
大学までは野球部で白球を追いかけていた
今は野球を中心にスポーツ全般の記事を執筆している